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2022-07-28

5.『同行二人』歌詞と解説

 

「同行二人」

あなたの未来が暗く閉ざされていても
私はあなたが寄り添う光だった
朝食 目玉焼き お弁当のたまご焼き
どうしてたまごはこんなにおいしいのだろう
生命から生まれて 空へと旅立つのだろう
どちらもつながる生命の形なのだろう

うれしいも悲しいも 必要な食べ物
それでも眠りに落ちるよに 手放すときが来る
かわいいあくびが出たら もうひと安心
夜明けが近づいて さえずりが聞こえる

あしたの風景は あなたには見えなくとも
あすへ羽ばたくあなたが 私には見える
あなたの人生が道なき道を行くとも
私はあなたが寄り添う光だった
ひと粒 チョコレート 口の中で溶けてゆく
どうしてこんなにもしあわせなのだろう

土から生まれて土へとかえるのだろう
どちらもつながる生命の形なのだろう

楽しいも寂しいも 必要な食べ物
それでも 眠りに落ちるよに手放すときが来る

かわいいあくびが出たら もうひと安心
平和なひとときが やがて訪れる

お山の向こうはあなたには見えなくと
山を越えてくあなたが 私には見える

 

「同行二人」は四国巡礼者がいつも弘法大師と一緒にあるという意で笠などに書きつける言葉。お遍路を始めると、様々なところで目にするのがこの言葉です。
遍路では一人で歩いていても常に弘法大師がそばにいて、その守りを受けているとされています。そして、遍路で使われる杖には弘法大師が宿ると言われています。
しかしこの歌では、弘法大師への信仰に限らず、自分の心にいつも寄り添って人生を歩いてくれる存在を指しています。
ただそれは、家族や有人ではなく、例えば仏教の観音様やスピリチュアリズムにおけるハイヤーセルフや守護霊、キリスト教の守護天使や精霊など、異なる次元から身体を持ち、命に限りある我々に寄り添ってくれる存在をイメージしています。

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