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2022-07-28

4.『チャーミングワークス』歌詞と解説

 

「チャーミングワークス」

チャーミーワークス いつもの場所で
待ってるよ いつもの時間に
チャーミーワークス 向かい風に
吹かれても 歩みは止めない
チャーミーワークス トイプードルの
きれいなお姉さん バスで話したよ
チャーミーワークス 鍵を掛けたか
心配でたまらず 出直して来たよ

ここは作業所で 箱を作ってる
どんなプレゼントも 箱に入ってる

チャーミーワークス カポチャの馬車で
おいでよ みんな待ってるよ

チャーミーワークス あてはないけど
今日一日 夢を生きている
チャーミーワークス 時給安すぎ
裏の畑でポチは鳴く
チャーミーワークス 貸があるんだ
神さまに預けたお金下ろすよ
チャーミーワークス 眠くなったら
この大きな箱で ちょっと眠ればいいさ

ここは作業所で 箱を作ってる
いろんな人がそれぞれ働いてる

チャーミーワークス カボチャの馬車で
おいでよ みんな待ってるよ

ここは作業所で 箱を作ってる
どんなプレゼントも 箱に入ってる

チャーミーワークス カポチャの馬車で
おいでよ みんな待ってるよ

 

チャーミングワークスとは福祉作業所のことを指しています。
この歌を全国の福祉作業所の皆さんに捧げます。
メーリングリストを通じて知り合った視覚障害の方が福祉作業所で働いている人で、彼が、自分の作業所で箱を作っているという話を聞いたことがありました。
それから少しして「どんなプレゼントも箱に入ってる」という文句が浮かんだ時にこの歌ができました。
二番の歌詞にある「貸があるんだ 神さまに預けたお金下ろすよ」の歌詞の意味するもの、これは知的障害のある青年の身の上に起きた事件を指しています。
彼が少年だった頃、母親とある寺社を参拝したことがありました。その時母親は障害を持つ子供の将来を憂いて「何か困ったことがあったら神さまがなんとかしてくれるようにお願いしておくからね」そう言って賽銭箱に一万円を投じたというのです。
母親が亡くなり青年となった彼は、お金に困った時、母親の言葉を思い出しました。
母親から預かったお金を神さまはまだ持っているはず。だから今その中から少し使わせてもらおう。青年はそう考えて賽銭箱からお金を取り出そうとしているところを通り掛けた人に通報されて警察に捕まったのでした。
盗もうとしたんじゃないよ。お母さんが預けていたお金を少し使おうとしただけだよと青年は主張しましたが、それが通るはずはなかったのでした。

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