天ぷらしぐれ
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2022年10月12日
海の幼稚園③
3 さよ子さんがこのホテルのティーラウンジに来たのは久しぶりのことでした。 一年前に沈んだ気持ちをかかえてここに来たとき思いがけずに波...
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2022年10月12日
海の幼稚園②
2 海と風が出会って波の子・りん子は生まれました。 その人は子供が大好きで子供が欲しいと思いながらこどもに恵まれない女の人でした。 そ...
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2022年09月11日
海の幼稚園 ①
行儀良く 浪は整ふ 春の海 ぎょうぎよく なみはととのう はるのうみ 1 さよ子さんはホテルのティーラウンジの大きな窓から白い砂浜とそ...
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2022年08月18日
あかいカニの家③
③ 戦争が終わって十年が過ぎていました。 浩太の家の周りでは古くからの家に混じって新しいかわら屋根の家も建っているのに浩太の家のあった...
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2022年04月28日
あかいカニの家②
② それから七日間浩太は賢治兄さんといっしょにカニに乗って夜の街を歩き回りました。 一晩中兄さんと遊びまわって帰ってみると まだほんの...
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2022年01月23日
あかいカニの家①
雲垂れて 路地に湧き出す 蟹の赤 くもたれて ろじにわきだす かにのあか ① そのころ十才になったばかりの浩太こうたの一家は空襲が激し...
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2021年12月15日
短編ファンタジー集|天ぷらしぐれ「川鯉がザブ」④
雨を吸ったせいか少し前から清水老人の服はさかなの臭いが強くなっていることは温郎も感じていました。 「これもしかしてさかな...
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2021年11月15日
短編ファンタジー集|天ぷらしぐれ「川鯉がザブ」③
温郎はすっかり話に引き込まれていました。知らないうちに口を大きく開けて息を話しに集中していました。清水老人の話を聞いてい...
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2021年11月02日
短編ファンタジー集|天ぷらしぐれ「川鯉がザブ」②
ところが清水老人は「私はたぶん今日あたりいなくなるからね。そうしたらこのベンチは温郎、おまえが引き継げばいい。」と言うの...