散文
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2021年11月15日
短編ファンタジー集|天ぷらしぐれ「川鯉がザブ」③
温郎はすっかり話に引き込まれていました。知らないうちに口を大きく開けて息を話しに集中していました。清水老人の話を聞いてい...
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2021年11月02日
短編ファンタジー集|天ぷらしぐれ「川鯉がザブ」②
ところが清水老人は「私はたぶん今日あたりいなくなるからね。そうしたらこのベンチは温郎、おまえが引き継げばいい。」と言うの...
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2021年09月24日
短編ファンタジー集|天ぷらしぐれ「川鯉がザブ」①
川鯉に ざぶと裂けたる 梅雨の空 かわごいに ザブとさけたる つゆのそら そこは外房の海辺の小さな町に流れ...
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2020年02月03日
詩「反転」
「反転」 七月の真夜中の東京 道路の傍で立っていると タクシーボートが夜の流れに乗って近づいて来るのが見えた 屋根も囲いもない銀色のウ...
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2020年01月19日
散文「いってらっしゃい」
海の見える二階の部屋で 二人は話をしていた。 二時間ほど話してから ぼくは言った。 「ちょっと トイレに 行ってきます。...