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2022-07-19

2.『地下鉄の風景画家』歌詞と解説

 

「地下鉄の風景画家」

その人は地下鉄で目を閉じ背中で何かを感じてた
その人は地下鉄でレールの響きに耳をすましてた

上り坂 下り坂 列車はゆるやかに峠を降りて行く
下り坂 上り坂 列車はひそやかに峠を越えて行く

彼の仕事は地下鉄の風景画家
見えない世界の景色を背中に感じる
朝の太陽 峠にあがるよ
その人は地下鉄で目を閉じ背中で何かを感じてた

その人は地下鉄で目を閉じ背中で何かを感じてた
その人は地下鉄でレールの響きに耳をすましてた

上り坂 下り坂 列車はゆるやかに峠を降りて行く
下り坂 上り坂 列車はひそやかに峠を越えて行く

彼の仕事は地下鉄の風景画家
見えない世界の景色が足元にひろがる
まっかな夕陽が 峠を燃やすよ
その人は地下鉄で目を閉じ背中で何かを感じてた
何かを感じてた

 

これは私が大好きな俳人の正木ゆう子さんの俳句、『地下鉄に 微かな峠 ありて夏至』を読んでイメージをいただいた作品です。
地下鉄の座席を通して感じられる身体の感覚によって微かな峠のあることを発見する彼女の感性にはおおいにインスパイヤーされました。

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