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2020-01-19

6. 大きなたまご

 

 大きなたまご  詞・曲 わららべ尚道

大きなたまごが ゆっくりとひび割れてく
そらと大地を包み込む たまごだよ
ある朝 目覚めて 聞こえて来たのは
春の 細かな雨の降る音
屋根や地面に ちりちりと雨が打つ
それがぼくには 季節というたまごが
ちりちりと ひび割れる音に 聞こえていた
冬のかけらを残して 今 季節が孵り行く

大きなたまごが ゆっくりとひび割れてく
生命とこころをはぐくむ 風のたまごだよ
未来に怯えて 立ち止まるきみの
不安はこころの たまごのひび割れの音
やがて知らずに 歩き始めている
深いところで きみは思い出す
懐かしくも 新しい風が 吹いて来る
君の背中を 大きな風の手が 押して行く

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